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動物(犬、猫、ハムスターなど)に咬まれた

イヌ

大型犬の場合、骨折したり太い血管を傷つけて大出血することもあります。咬まれた傷の程度によっては感染を予防するためにあえて縫合をしなかったり、破傷風の予防接種が必要になることもあります。野良犬に咬まれたときに狂犬病を心配されることがよくありますが、日本にいる犬に咬まれて狂犬病になった事例は1957年以降報告されていませんので心配いりません。逆に海外で犬などの動物に咬まれた場合(「狂犬病」という名前ですが、アライグマやコウモリ、キツネ、スカンクからも感染の可能性があります)は狂犬病に感染する可能性があり、いったん発症すると100%に近い致死率ですので、流行地に渡航される際は予防接種をお勧めします。当院では破傷風、狂犬病を始め、海外渡航される方向けの予防接種を行っています。

ネコ

ネコは牙が鋭く、細いため強く咬まれると牙が折れて残ることがあります。イヌに咬まれた場合よりも感染を起こすことが多いと言われており、抗生物質の内服が必要です。また、「猫ひっかき病」という、その名の通りネコに引っかかれたキズが赤く腫れて熱が出ることがあります。菌を持ったノミが動物から吸血した際に感染が起き(感染した動物には何も症状が起きません)、その動物がヒトを咬んだり引っかいたりして感染します。猫ひっかき病という名前ですがイヌにも同じことが起きます。

ハムスター

ほとんどが飼っているハムスターに咬まれたと受診されます。めったにありませんが直後にアナフィラキシー症状(全身にじんましんが出たり、息苦しくなったり、気が遠くなる症状)が出る場合があります。その場合は直ちに救急車を呼んでください。

ヒト

ケンカで咬まれたり、口を殴ったりして受傷します。特に口を殴ってケガした場合には指を伸ばす腱に雑菌が入ってなかなか治らない感染症を起こすことがあります(ファイト・バイト:fight bite)。ヒトに咬まれた場合の感染率はイヌより高く、ネコと同等と言われており、抗生物質の内服が必要です。

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