腰痛のリハビリ
腰椎(腰の骨)はしなやかに動くとともに、足腰を動かす神経を保護しています。「動かす」「保護する」は逆の機能であち、様々な原因で痛みを引き起こします。
腰痛の原因
以下に考えられる原因をいくつか示します。
1.姿勢不良
柔軟性の低下・筋力の低下は、腰に負担がかかる猫背や反り腰になります。
2.腰椎椎間板ヘルニア
背骨の骨と骨の間にある椎間板が飛び出すことによって周りの神経を圧迫している状態です。
3.脊柱管狭窄症
腰椎に長年の負担がかかり出来た骨のトゲや、神経の後ろ側にある靱帯が厚くなって神経を圧迫している状態です。
4.圧迫骨折
圧迫骨折は外部から圧力が加わることで引き起こされます。高齢者の圧迫骨折は、骨粗鬆症が原因であることが多いです。
リハビリテーション方法
以下にリハビリテーション方法の一般的なアプローチを説明します。
1.運動療法
猫背や反り腰などの姿勢を治すには、適度な柔軟性と体を支える筋力が必要になります。リハビリテーションスタッフの指導のもとで、可動域や柔軟性の向上を目指すストレッチ、筋力トレーニングを行います。
2.物理療法
ホットパックや低周波などの物理療法は、筋肉の緊張を緩和し、血流を促進するのに役立ちます。
3.日常生活動作指導
重たい物を持ち上げる時や、長時間同じ姿勢での作業などは腰痛を引き起こす原因となります。リハビリテーションスタッフが正しい姿勢や動作の習慣を指導し、日常生活での腰への負担を軽減する方法を提案します。
4.腰痛体操
腰痛予防、慢性腰痛、姿勢不良や家事・仕事などを原因とする腰への負担で起こる腰痛に効果が期待できます。
5.装具療法
腰痛ベルトやコルセットは腰部の安静・固定・腹圧の上昇を目的とし装着します。家事や仕事、座っての作業などに役立ちます。